【宇宙】子供でも地上から肉眼で見られる!ISS(国際宇宙ステーション)
ISS(国際宇宙ステーション)をご存じですか?いくつかの国がお金を出し合い建設し、運用している『宇宙の実験室』です。
大きさはサッカーコート1面分ほどあり、地上から400km上空を今この瞬間も地球の周りをまわっています。そのスピードは秒速7.8km。地球を約90分で1周できてしまうスピードです。
そんなものを地上から、しかも肉眼で見られるなんて「ほんとに!?」と驚く方もいるかもしれませんが、実際に見ることができます。
見るための条件などをご紹介いたします。
ISSとは?
あらためて、ISS(国際宇宙ステーション)とは、上空400kmに建設された有人実験施設です。1998年から少しずつパーツを宇宙へ運び、宇宙空間で組み立てられた実験室。今ではISSの中で宇宙飛行士が代わるがわる整備等を続けて、中ではいろんな研究がなされています。
大きさはサッカー場1面分くらいあり、それが人を乗せて地球1周約90分もの速度で飛んでいると思うと不思議な感じですよね?
どうすれば見られる?
晴れた日
ISSを地上から肉眼で見ようと思うといくつかの条件がそろう必要があります。と言ってもそれほど難しい条件が多いわけではないので2週間に1度くらいは見るチャンスがあると思います。
まずは天気です。星などを見る時と同じですよね。ISSは雲のできる高さ(~約15km)よりもはるか上空を飛んでいるので、雲があっては見られるわけがありませんよね。雲の少ない晴れた日に見てみましょう。
地上が夜、上空が昼
次の条件は、地上が暗く上空は明るい状態であること。具体的には『日の出前』『日の入り前』の約2時間。例えば日の出は低い位置より高い位置のほうが先に明るくなるのは分かりますよね?日の出の光がビルの高層階から日があたって、だんだんと下層階まで日があたっていくイメージです。
この時間帯は、地上は地球の陰で太陽の光が当たらない『夜』の状態、上空は 地球の陰にならず太陽の光が当たっている『昼』の状態です。
この時間帯であれば地上からは空は暗く、ISSに太陽光が反射して明るく見やすいわけです。
日本の上空を飛んでいるとき
そして最後に。日本の上空(私たちから見える空の範囲)をISSが飛んでいないといけません。私たちが地上から見ている空は中心から半径300kmほどといわれているので、名古屋からなら東京から岡山くらいの600km間をISSが通っていれば見れるということです。
ISSの軌道は常に同じところを通っています。ですが地球自体が自転しているのでISSの通過地点は地上からは少しずつ西にずれているように見えます。ISSの軌道は変わらず、自転で通過地点が変わるということはつまり『24時間に1回、私たちの上空を通る』ということになります。
※下記サイトに、ISSが次に見られる予報が掲載されています。自分の住んでいる地域を入力すれば簡単に調べられるのでお勧めです。
どんな風に見える?
実際にはどのように見えるのでしょうか?
ISSの形状がはっきりと見えると想像した方にはちょっと残念ですが、そこまで大きく見ることはできません。直線的に移動する”光る点”が見えるだけです。しかしそれが宇宙ステーションだと思うとワクワクしませんか?
上述したように、ISSを見ることができるのは『日の出前』や『日の入り後』の空が白みがかっているような時間帯です。周りには少し星が見えるか見えないかくらいの明るさの空を明るい点がスーッと移動していきます。
朝なら出勤前、夕方なら帰宅後に子供と一緒に見られるチャンスがあります。ぜひ一度だけでも見てみてください。
YouTubeにISS通過の定点映像がありましたのでご参考までに。
ISSを見るときの注意点
少し早めに準備する
見え始めから見終わりまでは5分足らずと意外と短い時間なのでちょっと早めに準備して待ちましょう。
ちなみに観測場所はどこでも大丈夫です。ISSは明るく見えるので、通過する空が見えれば家の庭からでも、もしくはベランダや窓からでも見ることは可能です。
どこか山奥まで行く必要はないので10分くらい前に起きられれば問題ないでしょう。
カメラで撮影するのであればもっと早く準備しましょう。
懐中電灯や防寒対策
家から見るのであれば必要ありませんが、薄暗い時間帯になるので念のため懐中電灯を持って出ましょう。寒い時期なら防寒対策も忘れずに。
ISSについてもっと詳しく知りたい
この記事を読んで宇宙やISSについて少し興味を持ったり、もっと知りたいと思ったら下記のサイトを読んでみてはいかがでしょうか?